2010-04-07 鯖缶
■ 鯖缶
知人がiPhone版『ラブプラス』で楽しそうに遊んでいるのを横目に見ながら、 2009年9月から積みっぱなしにしていた『ラブプラス』(DS版)を崩しに取り掛かった筆者だが、 そんなある日、突如として「鯖缶」を食したい衝動に駆られたのである。*1
お節介な友人が調べてみたところ、世の中には割と高級な鯖缶*2も
存在していることを知り、どうせならこの機会に色々な価格帯の鯖缶を試してみようと思い、
このレポートを執筆するに至った。
スーパーで仕入れてきた鯖缶、5缶で合計1,982円也。
今回はファーストインプレッションとして、この内、一番安い製品と高い製品を試食し 比較してみることにする。
【マルハニチロ食品 さばみそ煮 - 180g 168円】
●製品サイト
http://www.food.maruha-nichiro.co.jp/products/product.php?c=115 (リンク先は、さば水煮)
●製品スペック
マルハニチロ食品から販売されている鯖缶である。 缶に「あけぼの」ブランドマークが書かれていることから、統合前のニチロの製品と思われる。 180gで168円という、普及価格帯の価格設定が行なわれている。
●試食レビュー
今回はみそ煮をチョイスした。 (マルハニチロからは、他にも「水煮」味やマルハブランドの数種類の味付けが販売されている)
身の表面には程よくみそ味が染みており、みそ味と言えども決してくどくない味付けである。 ただし、身の中心部はいかにも缶詰らしいボソボソとした食感であり、良くも悪くも「缶詰」 という印象の範疇は超えない製品である。
コストパフォーマンスは決して悪くなく、特に日常魚を摂取することが少ないユーザーに取って、 食卓へもう一品追加する選択肢として有力であり、家庭に常備するにも、うってつけの品物と 言えよう。
【田村長 鯖 しょうゆ味(昆布入) - 180g 525円】
●製品サイト
http://www.tamuracho.co.jp/list/?Cd=11
●製品スペック
田村長とは、本店を福井県に、直営店を東京日本橋、横浜、京都の高島屋に構える老舗の製造販売業者である。
缶のデザインには「特選さば醤油味」「化学調味料無添加」「蔵囲利尻昆布入」との売り文句が見られる。
180gで525円という価格設定は、上記のマルハニチロさばみそ煮と比較して、実に3倍という高価格に設定されており、ハイエンドユーザー向けの製品である。
●試食レビュー
何種類か味付けがある中から、今回は「しょうゆ味昆布入」を選択した。(他のラインナップには「しょうゆ味唐辛子入」「しょうゆ味生姜入」がある)
缶を開け、口に放り込んでみると身のぎっしり感が感じられ、噛み締めたときには身の中からじわっと旨みのある脂が染み出てくる。まさに脂の乗った旬の鯖を食べているという感覚。皮に近い部分はトロトロに柔らかくなっていて、これも極上の味わい。
正直なところ筆者は「3倍の値段がしても、所詮は鯖缶だし…」と思って舐めてかかっていたのだが、値段相応の実力と評価せざるを得ない。この一缶で食卓の主役を飾れるだけの実力を充分に持っている。
ただし、食べた後には口の中に脂っぽさが残るので、脂っこいものが苦手な人はクドく感じることと思う。一缶丸々食べるのはキツイかもしれないことには注意が必要である。
【総評】
高価格帯の鯖缶を食べたことのないユーザーには是非一度試していただきたい。値段は高いため、常用するには相応の経済力が必要であるが、価格相応のクオリティを持った逸品であることは間違いなく、たまの機会に食べるには良いのではないだろうか。
ご参考(?)
http://www29.atwiki.jp/lovepluswiki/pages/42.html